高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
エラから酸素を取り入れるために
泳ぎ続けているクロマグロ。
そう、泳ぎ続けないと死ぬと言われるのはこのためです。
そんなクロマグロ、
泳ぎ続けている中で
ヒレをうまく使って速度調整の工夫をしているのです。
◆高速モード
高速で遊泳する時は
第一背鰭・胸鰭・腹鰭
の3つのヒレを
ボディーのくぼみに収納します。
こうすることで水の抵抗を少なくし
早く泳ぐことができるのです。
◆低速モード
第一背鰭・腹鰭
の2つのヒレを収納します。
高速遊泳時と違うのは、胸鰭。
胸鰭は横に広げ、これにより浮力を作り出しているのです。
◆減速モード
ここまできたら予想がつきますね!
収納するヒレはなく
全てのヒレを広げることで
水の抵抗を大きくし、
遊泳速度を落とします。
また余談ですが、
クロマグロのボディーが紡錘形をしていることも
高速遊泳ができる秘訣でもあるのです。
ヒレって結構便利そうですねっ。