高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
地元愛、つまり生息域に対する固執性が強いメバル。
ある日、人間に全く見知らぬ場所に放流されました。
その距離、なんとホームから20km!!
いつもはホームとする生息域では
3-4km圏内を行動範囲とするので、
20kmってだいぶ離れた距離です。
見ず知らずの場所、ホームからも遠く離れた場所。
もし私たち人間がそのような環境に置かれたら、
何の手がかりもなしに無事帰れるでしょうか?
メバルにはできるんです。
なぜなら、”磁気感覚”をもっているから。
この磁気感覚は、嗅覚や視覚よりも頼りになります。
地図がなくてもこの優れた感覚のおかげで
水平・鉛直 両方向の位置や自分の居場所を把握でき、
数日後には、無事元の生息域に帰ってこれるんです