高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
不思議な形をしているマンボウ。
この形態に疑問を持った方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
実は、この独特な形は
根魚から進化した
といわれています
そう、マンボウは
根魚から遊泳する魚に進化したフグ
なのです
(マンボウ:フグ目マンボウ科マンボウ属)
進化したことで
背鰭・臀鰭を左右に羽ばたく
「羽ばたき推進」ができるようになりました。
そしてこのヒレの羽ばたきで
なんと最高時速約8.6kmも出せるのです!
(平均遊泳速度:約2.2km/h)
この最大遊泳速度は、
競泳の世界記録よりも速い
スピードなんですよ・:*。・:*≡( o?ω?)o
普段は省エネモードで
ゆっくり泳いでいます。
またマンボウは海面で昼寝をする
といったことも
聞いたことがある方もいると思います。
そんな水深の浅いところにもいるマンボウが
実は、、、
水深640m以上も潜っていたりもするのです…!
(現時点で確認された最深水深644m)
これはもう充分に
「深海魚」ともいえます。
最後に実は、、、
マンボウの軟骨は、
スーパーボールとして遊ぶことができるのです!
(ちなみに背鰭・臀鰭の付け根辺りに
大きな軟骨の塊があり、
その軟骨を丸く削ることで軟骨ボールができます。)
なんとその弾性は、
スーパーボールの70%も!!
実際に90年前、
佐賀県呼子町(現:唐津市)の漁村で
マンボウの軟骨を丸く削った「軟骨ボール」で
子どもたちが遊んでいたみたいです
また流行ったりして…!?