D.Y.F.Cオンラインアカデミー 4コマ水産学
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オンラインアカデミー

4コマ水産学

高本 采実

高本采実 先生

近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。

4コマ水産学「マアナゴ」編

  • マアナゴ
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  • マアナゴ

堤防や港からでも気軽に釣れる美味しいアナゴ!
夜釣りができることから、暑い夏でも楽しめますね。
夏の風物詩でもあり旬真っ只中!人気のお魚です。

そんなマアナゴのこと、
皆さんはどのくらいご存知でしょうか。
今回はマアナゴに関わる水深・成長・水温についてお伝えします。

◆水深
主な生息域は水深10〜60mです。
季節ごとにメインの生息域が異なります。
春季〜秋季:水深20m付近
冬季:40m付近
が主な漁場となります。

◆成長
5〜7月:良好
9〜12月:良好
★9〜11月:急激な成長(日間成長率1.1〜1.6%)
1〜3月:成長停滞、体重減少(最低水温6.7℃)
7〜8月:成長停滞、体重減少(最高水温27.6℃)

◆水温
14〜23℃:甲殻類・多毛類・魚類をたべます
特に甲殻類が大好物!
テナガテッポウエビ、スジハゼとかもよく食べます。
〜14℃,23℃〜:摂餌量が低下します。
〜9°,25℃〜:ほとんど摂餌しなくなります。
(摂餌:セツジ。エサをたべること)

マアナゴにとって寒すぎたり暑すぎたりすると、
摂餌量も低下するので
成長が進まなかったり、体重が減ってしまったりします。

◆おまけ
マアナゴの大好物である甲殻類は
砂礫域(砂や小石)に優占(ある空間を最も広く占有している)しています。
しかしマアナゴは砂礫域よりも砂泥域(砂や泥)に多く分布しています。
よって、生息域の環境については
飼料環境(エサ)よりも底質環境(居心地)で選んでいると考えられるのです。

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