高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
今が旬の秋刀魚!
『サンマの食性』についてのお話しです。
◆摂餌時間帯(餌を食べる時間)
夕方〜夜半前:摂餌行動が活発(ピークタイムは19:30〜23:00)、飽食状態
夜半過ぎ:食べたエサの消化吸収
◆餌料対象種
・成魚について(北方索餌水域・南下回遊初期)
近海〜沿岸:エサの種数は多い、摂餌量は少ない
沖合:エサの種数は単純、摂餌量は多い
・発育に伴う変化
仔魚期(体長 〜25mm):4,5種類
稚魚期(体長25〜60mm):約10種類
幼魚期〜未成魚期(体長60〜200mm):約20種類
成魚期(体長200mm〜):多様化
⇒このように、水域や発育段階でエサの種数や量は変わってきますが、
サンマはずーっと「動物プランクトン」を主に食べて育っているのです。