高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
漂流物のかげによくついているシイラ
流れ藻や流木、その他様々な漂流物がありますが
今回は流木につくタイプのご紹介。
◆群れの種類
6-8月:産卵群(尾叉長:60cm以上)
8-10月:索餌群(尾叉長:50cm前後)
が多い傾向にあります。
(※尾叉長:上顎から尾びれの最もへこんだ部分までの長さ)
6月は主に尾叉長60cm以上の魚体がほとんどですが、
7月には45cm前後、
8月には35cm前後
の小さな魚体が混ざり始め、
9月以降は主にこの小型魚が見られます。
尾数自体は、8月が最も多いです。
シイラは尾叉長55cm頃から卵巣が急速に発達しだし
60cm以上になると産卵の可能性が十分あります。
◆サイズ別群れ尾数
大型魚(尾叉長:80cm以上):1〜3尾
中型魚(尾叉長:60-70cm):4〜10尾
小型魚(尾叉長:50cm前後):数十〜数百尾
大きくなるにつれ、群れ尾数は減少していきます。
◆流木につく理由
流木のかげについている小魚等を食べる為ではないか
と考えられていましたが
実は流れ藻の下についている小魚等を食べてから
流木のかげに集まってくるのです。
流木についている小魚を食べることは少なく
目的は別にあると考えられます。
防御のためなのか
かげが落ち着くからなのか…?
ちなみに夜間も流木のかげについています。
この真相は、シイラに聞いてみないと
わかりませんねϵ( ‘Θ’ )϶