高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
色んなエサを食べているカサゴ。
甲殻類・軟体類・多毛類・魚類・藻類など
摂餌選択性の幅が相当広いのです。
幼稚魚のときは
エコエビ・ワレカレ類・プランクトン等の小型付着生物。
全長100mmを越えてくる(ほぼ満1歳)成魚になると
幼稚魚期のエサは一切食べなくなり
エビ・カニ・魚類が主食となります。
カサゴは常に空胃率が高い為
この食性に季節的な変動はないのですが、
産仔期(メス)や交尾期(オス)の
生殖活動が盛んな時期には
摂餌行動が不活発になる傾向があります。
(※カサゴは卵胎生なので、体内で卵を孵化させ、魚として産みます)
さて、このカサゴたちですが
摂餌対象となるエサたちが
非遊泳性や定着性のものが多いので
岩礁や海底の表面域を生活エリアとしているのです。