D.Y.F.Cオンラインアカデミー 4コマ水産学
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4コマ水産学

高本 采実

高本采実 先生

近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。

4コマ水産学「マハゼ」編

  • マハゼ
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大きいサイズが狙えて、食べて美味しい旬も迎えるマハゼ!
なぜ秋が最も人気となるのか?

マハゼの生活史から解き明かしてみましょう

◆マハゼの生活史
・春(4〜6月)
卵から1ヶ月ほどで孵化した稚魚(体長約0.5mm)は遊泳生活をします。
体長2cm程になると河口域へ遡上したり、泥干潟などで生活をはじめます。

・夏(7〜8月)
水深0〜3mの砂泥域で、摂餌を行い成長し、
未成魚(体長約8〜10cm)になります。

・秋(9〜10月)
成熟するにつれ徐々に深場へ移動し、
水深3〜5mのところで生息します。
この時期は未成魚(体長約10〜15cm)です。

・冬(11〜3月)
この時期になると成魚(体長15〜20cm)となり
水深8〜15mの深場へ移動し、産卵をします。

◆寿命
マハゼは産卵後にほとんど死んでしまう(生存率約10%)ので、おおくは1年魚です。
たまに満2年のときに初回産卵を迎える個体もいますがその後の生存率は同じく約10%。
なので、マハゼの大部分は1年or2年が寿命となります。(稀に3,4年生きる個体もいます)

◆活性
11月下旬以降、水温15℃以下になると
摂餌が極めて不活発になります。

⇒総じて、
秋がサイズも狙えて釣りやすい、
ということなのかも!

釣って楽しい!食べて美味しい!
今がベストシーズンを迎えるマハゼ
是非みなさんもチャレンジしてみてください

<参考文献>
Jun Yoshida,Keita Furukawa,Satomi Kamimura,and Tomonari Okada(2013),ATTEMPT OF METHOD ANALYSIS COMMUNITY DYNAMICS OF INDEX SPECIES(GOBY:Acathogobius flavimanus)IN COASTAL AREA,Journal of Japan Society of Civil Engineers,Ser.B3(Ocean Engineering),Vol.69,No.2,Ⅰ_1110-Ⅰ_1125

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