高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
高級魚キジハタ!!
関西ではアコウの名で親しまれています。
◆生息水深域
幼魚期は5m以浅、
若魚期は15mまで広がりますがほとんどが10m以浅、
成魚期は20mまで分布水深が広がりますが
主生息域は5〜15mです。
このように、成魚になるにつれて
生息水深域が広がっていきます。
◆岩礁との関係性
幼魚期…実はキジハタ、幼魚期は他の魚に狙われやすいのです
主にカサゴ、ヒラメ、アオリイカ、アイナメ、クロソイ等が
キジハタを狙います。
そんなキジハタは、
岩礁の隙間等内部に隠れることで
身を守って過ごします。
成魚期になるにつれて…
身を守ってばかりでは
大きくなる体に対するエネルギーが足りません。
そこで岩礁内部からは出るものの、
岩礁面に接触していたり、
岩礁の周囲を遊泳します。
これは岩礁域に生息する魚類・エビ類・カニ類を捕食する為、
つまり岩礁周辺のエサを食べる為に
拠点を岩礁にします。
結局、何歳になっても
どの水深にいても
岩礁からは離れられない
岩礁が生きる上で必要不可欠なキジハタなのです
(※訂正 -3枚目- ×遊いだり → ○泳いだり )