高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
今回はハモのこだわりについて??
水中では潜砂行動(砂に潜る)したり
巣穴形成行動(巣穴を作る)をしているハモ。
そんなハモですが、
どこの砂でもそのような行動を
とるわけではないのです。
まず潜砂行動において。
ハモは胴体をくねらせながら
頭部から潜っていきます。
なのでたまーにハモの頭に砂が乗っている
かわいい光景も見られるのです????
そして巣穴形成行動。
潜砂行動同様に体をくねらせ頭部から潜ったあと
巣穴内壁面を固めるために
巣穴の中で前後進します。
すると開口部はすり鉢状になった
U字管状の巣穴が完成です?
行動内容については上記の通りです。
いよいよ本題。
ハモがとてもこだわっているポイント??
それは、砂(底質)の粒子の細かさなのです。
砂の平均粒径が
??1mm以上…潜砂行動・巣穴形成行動をすることはほぼなく、
そもそも底面に着底すらほぼすることがありません。
砂が粗い底質の辺りではほぼ浮遊しています。
??0.5mm以下…潜砂行動・巣穴形成行動はあまり見られませんが
底面に着底はすることはあります。
??0.077mm…恐らくハモ好みの粒径。
潜砂行動・巣穴形成行動がよく見られます。
つまり、
ハモは粗いのよりも細かい粒子の砂
を好んでいるのです(*’▽’*)