高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
今回は、私が大好きなサメシリーズ
学生時代に研究していた魚種でもあるアカシュモクザメについて
魅力的な生態はまだまだ沢山ありますが、その一部をご紹介っ
◆頭のカタチについて
別名ハンマーヘッドというだけに、
幅が広く平らな頭をした特徴的なルックス。
この頭部を「セファロフォイル」といいます。
セファロフォイルの両端に目が付いていることで
視野が360度得られ、立体的視覚をもち奥行きも正確に認識できます。
またサメ特有の、微弱な電流を感知する「ロレンチーニ器官」もこの頭部の形のおかげでより広範囲にもつことができます。
◆食性について
サメといえば「噛む」イメージをもつ方もいると思います。
しかしアカシュモクザメは
イワシ・サバ・イカ・タコなど食べますが、丸飲みしたりします。
また大好物はアカエイ類!
このアカエイ類より大きな相手には手も出しません。
おおむね人間に対して攻撃的ではなく、
他のサメと比べても口が小さいのです。
◆水族館でも見かけることが多々あるので
是非見つけて観察してみてください。