高本采実 先生
近畿大学農学部水産学科を卒業し、在学時はサメやマグロをはじめとした魚の研究に没頭。
現在はSNSや各メディアにて釣りと共に魚の生態をはじめとした豆知識をイラストと共に発信するなど、魚の魅力と釣りの魅力を伝えるために活躍中。
個人的に今一番食べたい&釣りたいクエ!
クエと水温や摂餌行動に関するお話し。
◆成長率と摂餌量について
水温20℃以下:冬季の低水温期になると成長停滞、日間摂餌量の低下
水温18℃以下:日間摂餌量の激減
水温14℃以下:稚魚期では摂餌行動が見られなくなる
※日間摂餌量(ニッカンセツジリョウ):1日の間にとるエサの量
◆摂餌行動の日周性について
クエには一昼夜(約24時間)周期で生活リズムがあります。
そしてこの摂餌行動のピーク時間は、成長に伴って変化していきます。
〜20日齢:明期(ピークは夕方)
20日齢〜:明期(2回ピーク。朝・夕方)
300日齢〜:暗期
◆摂餌方法
視覚によって摂餌行動を行うタイプ
⇒仔魚期よりも稚魚、成魚になるにつれて
暗期での視覚が発達してくる(慣れ等)のかなと推察できます